5月になりました

ゴールデンウイークが終わり多くの方の日常生活が再び始まりました。今回は、カレンダー通りの休みの方、4月末から5月5日までの休みの方、また5月1日から9日までの長期のお休みの方もおられるようです。この長期の休みは私たち職場のメンタルヘルスを専門にしている者にとっては大きな鬼門なのです。つまり体調を崩しやすいということなのです。

休日の過ごし方は実は難しく、休めてよいというばかりではないのです。どうしても起床時刻や就寝時刻が遅くなりがちで、日中に横になることもできるものの、逆に夜の寝つきが悪くなったりします。コロナの所で指摘したように生活リズムが崩れがちなのです。これは特に職場復帰した方に顕著に現れます。以前には、数か月の休養のあと4月に職場復帰して何とか頑張っていたものの、5月の連休明けからぱったりと出勤できなくなったケースを数多く経験しました。難しいですね。

私たちにとって安心なのは、月火水木金と朝から夕方まで働き、土日に休んでまた月曜日から出勤。しかもフレックスのような出勤時間が変化するのではなく、8時半から17時と言うように決まった時刻に始まり終わる働き方が一番なのです。毎日同じ時刻に行動することがこころもからだも安定するのです。駆け出しの時はよくコツがわからず、そのあたりのフォローがうまくできませんでした。今では職場復帰したばかりの方には、曜日を意識して過ごしてくださいと伝えます。つまり今回で言うと「5月2日は日曜日なので少しゆっくりしても大丈夫ですが、5月3日は月曜日ですので平日だと思って起きてください」ということです。そんな風に行動すると大きな体調の崩れは防げます。

この話を裏返してみると、人間は自分自身で生活をコントロールすることは実は難しいということなのです。良い例として分かりやすいのは、家庭を持っている女性です。お子さんのために決まった時刻に起きて朝食やお弁当の準備があり、たくさんの洗濯物もあり、お掃除あり、定期的な買い物もしなければならず、家族のために行動する習慣が身についています。ですから生活リズムは崩れにくいです。ストレスに強いです。休業している方は外来通院中に生活リズムを記録していただきますが、家庭を持っている女性に関しては必要ないことも多いです。生活リズムは生活の枠組みとも言えます。その枠組みを自分で作ることは結構大変なのです。ですから、定時に出勤しなければならないことはつらいことでもありますが健康の秘訣でもあります。男性を見ていると、職場があるから健康であると言えるのです。

男性を元気なくする方法はなにか、というクイズがあり思わず回答に納得してしまったことがあります。その方法とは2週間の休みを与えることなのです。理由はすでに述べたことの中にあります。人は誰かのために働く、会社や組織のために動く、尽くす、などの行動がとても落ち着くという面を持っています。自分でやりたいことをやって良いと言われて躊躇なく動ける人は実は少ないのではないかと思われます。家族のために、職場のために、困っている人のために、自分は何かの役に立てないか、そんな方向に元気の源があるような気がします。もちろん、自分自身のために旅行するとか音楽や趣味の時間を持つことを否定しているのではありません。むしろどんどんやっていただきたいのです。普段から仕事以外のレパートリーをたくさん持つことは大事なことでもあります。それはまた別の機会にお伝えしたいと思います。

 

東谷心療内科
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